前の会社の同僚と一緒に、14年前に乳癌で亡くなった上司のお墓参りに行ってきた。
あんなにお世話になったのに、一周忌から一度もお参りをしたことがなかった。
自分が乳癌になって、あの頃、彼女も辛かったんだろうなと思いだすことが増えた。
亡くなる3か月前まで普通に海外出張もバリバリ行ってたし、お食事会ではワインをたっぷり飲まれてた。
亡くなる3日くらい前に、病院にお見舞いに行ったら、体が枝のように痩せてしまってたけど、口調はいつも通りキビキビとしてた。
きっと本人はもう長くないと知っていたはずだけど、いつも優しく、かっこよく、部下を導いてくれるお姉さんだった。
私など、ちょっとでも体が痛いと同僚に大げさに「辛い!辛い!」と訴えているので、彼女は全く弱音みせず、すごい方だったなと改めて思うのです。
クリスチャンだった彼女の墓石には、C’est la Vie と書いてあった。
生前、彼女は何かあるたび、諦観した感じでセラビ!と言っていた。
そしてそれは私の口癖にもなった。
病気になっても、C’est la Vie 。
振られても、C’est la Vie 。
やれやれ、これが人生ってものよ。と思うだけで、少し気楽になれるのです。
私の部下だった男子は、今やパワハラ上司として活躍していると聞いて驚いた。
あんなにダメ男だったのに、パワハラ上司になるような潜在能力があったとは・・
パワハラ天下も束の間、彼はコンプライアンス違反で、恐らく地方に飛ばされるか、最悪はクビになるだろうとのこと。あぁやっぱり、ダメ男。。
取引先の男性も、どうやら肺癌を患いながら仕事をしているらしく、連絡がつきにくくなったり、具合悪そうにしているのを見るにつけ、注文を出すのも催促するのもためらうのだそうで。
その取引先の男性がやめたら、対面の彼女も会社辞めようかなと言っている。
皆、年取ったなぁ。と感じるお墓参りの一日でした。